義母が「神聖なる場所」に夫の秘密を隠していた…結婚2年目の妻の決断
お付き合いをしている人や配偶者の実家に、ちょっと気になる場所や覗いてみたくなる部屋はありませんか。しかし、その先を知ってしまったら、島津七緒さん(仮名・26歳)のようにそれまでの生活が激変してしまうかもしれません。
島津さんは、両親から勧められたお見合いで出会った夫Sさんと静かに暮らしていました。一目惚れや恋愛結婚ではなかったため、心から燃え上がるような感情はありません。それでも真面目でやさしいSさんに不満はなかったと言います。
結婚して2年間、夫婦の営みがない
「ほかの夫婦と違うと感じていたのは、夫婦の営みがなかったこと。それでも、結婚前はお互いの貞操を守るためだと感じ、いまどき律儀な人だと感心さえしていたのです。けれど、結婚後も誘ってくる様子はありませんでした」
ただ、島津さん自身が夜の営みにそれほど興味があったわけでもなかったため、あまり気にすることなく2年の日々が過ぎていたのです。そんな島津さんの暮らしを変えたのは、ある年のお盆休み。Sさんの実家へ夫婦で訪れたときのことでした。
「Sの実家は周辺にいくつもの土地を持ち、代々管理してきた地元の名士です。実家も敷地が広く、いつもきれいにしてありました。けれど、こまめな義父が体調を崩して長期入院し、荒れ放題になっていたのです」
「絶対に開けないで」庭の奥にある倉庫
荒れ放題の庭を見た島津さんは、外ボウキを借りて掃除をしようと考えます。義母には「そんなのいいわよ。中に入ってゆっくりして」と言われますが、落ち葉などもすごかったため、「私にできることはこれぐらいしかないので、やらせてください」と申し出たのです。
「義母は少し考えてから、『だったらお願いしようかしら……でも、庭の奥にある倉庫だけは絶対に開けないで。あそこには、ウチの主人が代々の大切なモノを祀ってあるから』と言いました。『はい、わかりました』と答えましたが、気になってしょうがなかったです」
それでも島津さんは約束を守り、倉庫には近づきませんでした。食事のときにSさんに「あの倉庫には何が祀ってあるの?」と尋ねても、義母と同じことを言うばかり。ますます気にはなりましたが、あまり詮索し過ぎるのもよくないと考えはじめていました。