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コインパーキングで1週間寝泊まり…憧れの芸能マネージャーは地獄の日々だった

コラム

退職届を出してから半年間働いた…

退職願を書く

 コロナ禍に翻弄される形で、限界を迎えてしまった真下さん。退職届を出すも、事務所はあの手この手で引き止め工作に入ったようです。

「診断書も出して辞めさせてほしいと話しても、担当するアイドルの仕事がだいぶ先まで入ってることなどを理由に先延ばしにされました。そうすると、次にはまた仕事が新しく入ったり、なかなか辞められない状況に。しまいには、担当するアイドルからも『辞めないでほしい』と言われるなど、会社ぐるみで引き留められることに。なんやかんやで、退職願を出してからも半年近く働くことになってしまいました

 もう、芸能関連の仕事はしたくないという真下さん。現在はバイトをしながら就活しているそうです。

貯金ができたので自分を見つめ直す

「この5年間は忙しすぎて、ほとんど私生活でお金を使うこともなかったので、貯金もありゆっくりと自分自身を見つめ直しています。好きだったアイドルも、仕事を通して嫌いになったので、お金の使い道がないんです(笑)

 大手の芸能事務所は働き方改革もしていると聞くので、一概にブラック企業ばかりとはいえませんが、やはり忙しい芸能人と一緒に仕事をするわけですから、かなりの覚悟がないと続かないと思います。自分はアイドルが好きというだけで業界に入ってしまったので、そのへんは甘かったかなと反省しています

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 どんな仕事でも、その業界ならではのしきたりや苦労はあるもの。真下さんは、もしも芸能界に興味がある場合は、かなり頑張らなければ裏方でも長続きはしないと教えてくれました。もしも、芸能マネージャーになりたいと言う人は、参考にしたほうが良いかもしれません。

特集・びっくりした退職トンデモ行動

<TEXT/高橋マナブ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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