「どこにも言ってないんですが…」渡部建が明かす、自粛中に手を差し伸べてくれた“人物”
「パパ、仕事何やってんの?」には、正直に答えていきたい
――自粛期間中はご家族とのコミュニケーションが中心だったと思います。どんなことを意識して生活していたのでしょうか?
渡部:「1回失敗しても、もう1回やり直せるんだよ」っていうのを家族に何とか見せたいなと。まだ小っちゃいですけど、息子にはとくに。たぶん今後つらい思いをさせてしまうので、何とかそこを見せられたらと思って生活してます。
――お子さんからハッとするような質問があったりもしましたか?
渡部:「パパ、仕事何やってんの?」とかですかね。ただ、僕今7個ぐらい仕事してるんですよ。だから、「いろんなことやってるよ」って答えて。まだ理解できないかもしれないけど、ちょっとずつ僕がやってるいろんな仕事を見せるようにしてます。
この前は、僕の家族もきてる中で結婚式の司会をやったんですよ。それで息子から「なんでパパ、急にみんなの前であんなことしゃべるの?」みたいなことも言われました。ほかにも、今とあるホテルの事業を手伝ってるんですけど、そこに家族旅行でいった時に「ここパパがちょっとプロデュースしてるんだよ」って話をしたりとか。
いずれにしろ、息子が何かに気付いたような発言は今のところないですね。でも、こういうインタビューはめちゃくちゃ意識します。「いずれ読むんだろうな、この子」と思って。だから、その時に受けた仕事を正直に話そうと。今は理解できなくても、一応父親が何をやってるかわからないと子どもも不安だと思うので。
スポンサー社長の言葉に感動「とにかく応援するから」
――2022年2月、『白黒アンジャッシュ』(チバテレ)で復帰。いくつかのネット局が番組の打ち切りを発表するなど、不安視される中でのスタートでした。
渡部:まずは、復帰させてもらえるというだけで嬉しかったです。テレビのお仕事なんてずっと後のことだと思ってましたから。あの番組を残してくれた相方、復帰を受け入れてくれた千葉テレビのスタッフ、スポンサーさんに本当に感謝しています。
あと、これどこにも言ってないんですけど、復帰するにあたってスポンサーの社長さんのもとに謝りにいったら、「とにかく応援するから。もう1回負けないでやろうイチから」と言ってくださって。さらには、「これ、ミルク代」ってご祝儀までくださるような方で本当に目頭が熱くなりました。
もちろん僕の復帰で、いくつかのネット局が降りるっていうのも当然だと思います。けど、いつの日か千葉テレビのスタッフ、スポンサーさんに「復帰させて良かったな」と思っていただけるようにしたい。それが今の目標ですね。
ネット局が増えるのか、3月からTVerの配信も始まったので、その再生数が伸びるようにするのか、どういう形の恩返しになるのかはわからないですけど。とにかく、僕にできることがあれば少しずつ返せたらなと思ってます。