ニートが違法、銃の携帯OK…「世界最北端の町」に行ったら驚きの連続だった
秘境と呼ばれる場所は地球上に数多く存在しますが、今日ではその多くが旅行可能。実際、秘境に興味がある方は意外と多く、思った以上に需要があるようです。
2022年10月より個人旅行者の外国人の受け入れを再開した日本では、コロナ前のように大勢の方が訪れるようになりましたが、彼らが足を運ぶのは京都や奈良といった定番の観光地だけではありません。秘境として知られる白川郷(岐阜県)や四国でもっとも山深い地域にある祖谷渓(徳島県)なども人気です。
“世界最北端の町”は驚きの連続
同じように外国で現地の秘境を訪れる方もいると思いますが、なかには好きが高じすぎてエスカレートしてしまう人も。ウェブマーケティング会社に勤める岡村唯人さん(仮名・32歳)の趣味は海外旅行。それも砂漠やジャングル、離島が大好物の秘境マニアです。
そんな彼が「特に印象に残っている場所」として挙げるのは、コロナ前の極夜の時期に訪れたというノルウェーのスヴァールバル諸島にあるロングイェールビーン。
ここは北緯78度13分に位置し、北極点からわずか2000キロしか離れていない“世界最北端の町”。この時点ですでに秘境以外であることに間違いないですが、旅慣れた彼にとっても驚きの連続だったようです。
欧米では観光地として人気
「東京からは飛行機を乗り継ぎ、まずはノルウェーの首都オスロへ。そこで2泊してからからロングイェールビーン行きのフライトでしたが、何もない真っ暗な北極海の上空を北に向かって飛ぶんです。その様子は機内モニターの画面でも確認でき、それだけで最果ての地に向かっているワクワク感でいっぱいでした。ただ、想像よりも大きな飛行機で機内はほぼ満席。観光地として欧米では人気なのは知ってましたが、ここまでとは思っておらずビックリしました」
スヴァールバル諸島には17世紀以降、欧州列強国の捕鯨基地が置かれ、19世紀末には石炭の鉱床が発見されて鉱山の島として発展。同時に戦略上重要な拠点でもあり、第二次大戦までは領有権をめぐって欧州列強国の間でたびたび戦闘が繰り広げられていました。