棒読みでも、滑舌が悪くても「プレゼン上手な人」がやってる話し方のコツ
大切な話が伝わらないのはなぜか?
伝わりやすさを意識する意味で大切なのが、「話しかけるようにしゃべること」です。たとえば、子どもに数学を教える際、「この方程式が連立方程式です。この方程式では変数が2つで差分を求めて答えを出します」という言い方をしたらどうでしょうか? 伝わりませんよね。
「いいかぁ、みんな! これが連立方程式だよ。連立方程式のなかには、変数と呼ばれるXとYのアルファベットが出てくる。変数2個に対して式2本。はい、それを見たらだいたい連立方程式だから。OK?」というように、会話をしているように話さないと相手に興味も持ってもらえません。
だからこそ、大切に伝えたいときは、できるだけ、「会話をしているような話し方」を心がけてほしいと思います。
テクニック③:「結論」は最初に言う
伝えるのが苦手な人が実践すべき鉄板のテクニック。それは、「結論を先に言う」です。このテクニックは様々な話し方の本でもすでに書いてありますが、これだけは確かに実践する価値があるでしょう。
私の場合は、最初に結論を持ってきてから理由を説明する話法を使うこともあれば、先に論理を展開して最後に結論を言う話法を使う場合もあります。ただ、これはあくまで議論に慣れた人間のやることです。相手に何かを伝えるのがそこまで得意でない人は、「結論を先に持ってくる」というテクニックを使うと、ぐっと伝わりやすさはアップします。
なぜ、「結論を先に言う」という話法が優れているかというと、論理構成がシンプルだからです。それが一番の伝わりやすさのキーになります。