「人気焼き鳥チェーン」店主になった30歳元吉本芸人、人生の転機になった“妻の後押し”
妻との出会いも大吉がきっかけ
「妻は九条店によく通っていたお客さまの友人で、大阪から愛知に移るならぜひついてきてほしいなと思い切って声をかけました。米野木駅店に移ったことが結婚にもつながりましたし、大吉で働かなかったら人生は全く違っていたのではと感じますね」
しのぶさんは大学生の頃から大吉と似たテイストの居酒屋で働き、心斎橋やミナミといった関西きっての飲食エリアでも働いていたいわば飲食店のプロ。昔から「夫と一緒にお店がやりたい」という夢があったそうで、櫻井さんのプロポーズは願ってもない話でした。櫻井さんが青木店の話を受けたのも、しのぶさんの後押しが大きかったそうです。
「最初はもちろん驚きましたし、不安もありましたが、それ以上に面白そうだなというのが大きくて。とはいえ1人では決められないからと、妻に相談したところ『せっかくチャンスだしやってみようよ』と背中を押してくれました」
夫婦や親子で運営される店舗も多い
大吉では親子や夫婦での運営が可能ということもあり、櫻井さん夫婦のように家族で店をやっているケースは非常に多いそう。
「家族での運営が多いためか、九条店でも米野木駅店でも『常連さん』ができやすいなと感じました。米野木駅店を去る際には『なにかあったら愛知に帰ってきてね』と別れを惜しんでくださり、本当にありがたいかぎりでした」
常連さんができやすい理由のひとつとして、いわゆる「繁華街」や「駅チカ」ではなく、あえて店舗を住宅地や郊外に設定していることも挙げられます。
本部によると、あくまで「地域密着」を目指しているため「これからも繁華街などに出店することは考えていない」とのことだ。