AirPodsの実力は?AV評論家に聞く「おすすめワイヤレスイヤホン」
流行中の“ながら聴き”でオススメは?
音質を求める需要がある一方、ここ2年ほどで、イヤホン市場には新たな流行が訪れているという。
「“ながら聴き”という言葉が流行っています。何かをしながらBGMのように聴くスタイルですね。そのためには、イヤホンをしていても周囲の音が聞こえるというポイントが重要になってきます」
“ながら聴き”に最適な機種を、同じく1万円強の製品からオススメしてもらった。
「AVIOTの『OpenpieceM』です。耳の上に乗せるように装着するので、周囲の音が自然に聞こえます。耳栓型で、周囲の音が入る設定にできる機種もありますが、それは周囲の音をデジタル処理して聞かせています。こちらは、本当に周囲の音が聞こえるため、自然さは別格です。また、“自然”という感覚のためには、装着感も大事です。この機種は、耳の奥まで挿入しないので、耳栓型のような異物感もなく、装着感が軽めで快適である点でも支持を集めています」
マイクの性能で選ぶなら?
周囲の音が入ってしまうとなると、音質を担保するのは難しいようなイメージがあるが、折原氏曰く「音質についても申し分のない製品」とのことだ。
「ちなみに周囲の音の取り入れ方でいえば、AppleのAirPodsProシリーズがぶっちぎりで質がいいんですよ。同様の機能がついた他のメーカーの製品と聞き比べると、雲泥の差があることがわかります」
テレワークの拡大などによってオンライン会議が増えたことで、ワイヤレスイヤホンにはマイクの性能も求められるようになった。マイクで選ぶならどういったメーカーがオススメなのだろう。
「マイクの性能も、AirPodsシリーズがダントツです。AppleはiPhoneを製造しているので、電話に必要なマイクの製造ノウハウが生きているのかもしれませんね」