友人にとっては先輩でも…

「先輩がトイレに行っている間、『変なことに巻き込んでごめん』と謝られました。でも、野球部のOBの間でもいろいろと問題の人物だったらしく、『もう気を遣わなくていい』と俊太にも許しも得たため、これ以上何か言ってきたらガツンと食らわそうと思ってました」

　戻ってきた先輩は相変わらず俊太さんを小馬鹿にするような発言を連発。たしめようとすると「年下が偉そうにすんな！」と逆ギレしたため、「あなたは初めて会った人間が自分より年下だと知ると、いつもそういう態度を取るのですか？」と苦言を呈します。

「『テメェ、調子に乗りやがって！』とさらにキレていましたが、暴言の中身がまるで小者のチンピラ。私が同じ野球部か会社の後輩なら百歩譲ってまだ理解できますが、そういう間柄でもないのにこんな失礼な態度を取る貴方のほうが信じられない、という内容のことを冷静に話しました」

ハッタリをかましてみたら

　アルコールの影響か先輩は興奮した様子でしたが、高木さんも負けじと証拠付きでSNSに投稿すると言い返します。

「毎回飲み会の写真をスマホに残しており、この先輩を交えたスリーショットも最初に店員さんに頼んで撮ってもらっていました。あと、『アプリで録音した音声を流します』と言ったのですが、これは完全なウソ。アプリはスマホに入ってましたが起動させておらず、ただのハッタリです。でも、先輩は信じたらしく、『そんなことをしたら訴えるからな！』といってきました」

　もちろん、ここで怯むわけもなく、「名誉棄損かプライバシー侵害の裁判で負けてもせいぜい50万か100万円でしょ？ その程度のはした金であなたの横暴さを暴露できるなら安いもんですよ」と発言。これに友人の俊太さんまで「先輩、彼は投資で儲けて金だけはあるんですよ」とウソの援護射撃。