「突出して多い」日本の塩分摂取量。味気ない減塩生活が一変する食器が誕生
いつもの味噌汁と変わらない味わいに
――今回は実際に試すことができるとのことですね。
佐藤:こちらに減塩のお味噌汁をご用意いたしました。最初はエレキソルトの電源をつけずに、そのまま飲んでみてください。
――(味噌汁を飲む)物足りなさを感じますね。
佐藤:では、電源をつけていただいて、お椀の底に指をかけるようにして飲んでみてください。多くの方が、汁物を飲むときに自然と手が触れる底の部分に、電極が来るように設計してあります。
新たな概念「電気味(でんきみ)」
――えっ、すごい。本当に味が変化しました。まさに塩分が増えた感じがします。いつもの味噌汁と本当に変わらない味ですね。仕組みはどうなっているんですか?
佐藤:お椀の内部と手に触れる部分に電極があることによって、お椀からお味噌汁、お味噌汁から口、口から手、手からお椀という風に繋がります。この輪に電流を巡らせることで、食品中のナトリウムイオンをコントロールし、塩味が増して感じられるようになっています。電流の強さも1~4段階で調整可能ですよ。
――同時に発表されたスプーンも同じ仕組みなんですね。最初は3で飲んでいましたが、1にすると確かに味が薄くなりました。逆に4に設定して飲むと塩味も増しますが、なんとなく金属のような味が混ざってきますね。
佐藤:実は電気を流すと「電気味(でんきみ)」とも表現される味を感じます。感じ方には個人差があるので、気になるようでしたら、弱めていただければ電気味も感じにくくなります。KIRINとしては2を推奨しています。