「突出して多い」日本の塩分摂取量。味気ない減塩生活が一変する食器が誕生
ワイヤレス化にこだわった
――「薄味を電気で補う」という発想はすごいですね。しかし、体に悪くないんですか?
佐藤:私たちの日常生活でも、体に電流を流す場面は意外と多くあります。低周波治療器や筋トレの機械もそうですね。最近では美顔器でも電気を流す製品があるようです。エレキソルトはそれらの機械と同等かそれ以下の電気しか流れていません(※ペースメーカー使用者のエレキソルト利用は不可)。
――どんなきっかけで開発を始めたんですか?
佐藤:大学病院の患者様やお医者さんと話すことがありまして、薄味になる食事療法がなかなか継続できないという声が多く聞かれました。実際に私も数か月試してみると、食事が美味しくないので食欲がなくなって、やせてしまうという経験をしたんです。そこで、減塩でも美味しいものを食べていただきたいという思いで始めました。
減塩を始める際に使ってほしい
――製品化するまでに、工夫したポイントはどこですか?
佐藤:食事は楽しくあるべきだと思うので、「普通に食事をしている感じで使える」という点を大事にしました。プロトタイプは箸の形をしていて、コードが繋がった状態だったため、食べる動作にストレスが……。そこで今回は、ワイヤレスにして「意識せずとも使える」という点にこだわりました。
――この商品を手にしてほしいのはどんな人ですか?
佐藤:食事療法をしている方はもちろんなんですが、まずは、減塩を始めてみようと思っている方に入り口として使っていただきたいです。