カントリーマアムは小さくなった?広報に“真相”を聞いた「サイズ変更は2回だけ」
原料価格の高騰以外にも枚数減の要因が
さらに担当者は、「お徳用の大袋とは別の定番商品として、品質の異なる『カントリーマアム(贅沢バニラ/贅沢チョコ)』がございます。こちらの商品の1枚あたりの重量は標準10.6gとなります。また他にも季節限定商品や、企業限定商品、1枚入りの大判サイズのカントリーマアムなど、企画により重量が異なるものもございます」と続けた。
規格重量以上で生産されていた昔のカントリーマアムと、特別商品や均一に生産できるようになったものが比較され、「だんだん小さくなっている」と騒がれた可能性があるようだ。また、同社提供の資料では、サイズが判明している1992年の11.5gと現在の10.0gでほとんど差は出ていない。
発売当初から2回、1枚あたりのサイズ変更をおこなっている原因については、こう回答してくれた。
「1996年のサイズ変更については残念ながら記録が残っておりませんが、2014年のサイズ変更は当時の原料価格の上昇が主な要因です。カントリーマアム大袋の枚数の減少については原料価格の上昇だけではなく、家族の構成人数が減ってきたことなども要因として挙げられます」
カントリーマアム大袋の内容量が減ったのは…
1枚あたりの単量については発売当初より1.5g程度とあまり変化がないようにも感じるが、カントリーマアム大袋の内容量については最大の30枚から11枚も減って19枚となっている。こちらはやはり、原材料の高騰や物流費の上昇が原因なのだろうか。
「約30年前からの比較であり、当時とは経済状況や社会環境も異なっており、さまざまな要因のなかで変動しています。また、カントリーマアムの大袋はお徳用タイプの商品でもあり、価格も時代や小売店様により変動しています。現在は小売売価を設定しておりません」
また、広報担当者からは続けて、「今後も消費者の皆様に喜んでいただける商品をご提供し続けられるよう、精一杯取り組んでまいります」といった回答もあった。不二家には今後も、おいしいカントリーマアムを作り続けていってほしいものだ。
<TEXT/夏川夏実>