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頼もしいと男尊女卑は紙一重!初めての「俺様タイプ」の彼氏に後悔するまで

コラム

正社員からパート勤務になって地獄を…

「同棲の解消も考えてはいましたが、この頃はまだ、どうにか出会った頃のように仲良くしたという考えのほうが大きかったです。そういう気持ちもあり、Y紀に押し切られるカタチで正社員からパート勤務に変更したのですが、そのあとが地獄でした」

 休日に友達と食事をかねて飲み会に出かけようとしただけで「俺の夜ご飯は? パートしかしてないのに、ちゃんと作れよ」などと言われ、自由に出かけられなくなったのです。ストレス発散の場を失った児島さんは、我慢の限界に達します。

「同棲して半年近くは我慢していましたが、『やっぱり、こんなのおかしい』と感じました。そしてはじめて、友達に相談。これまでは意見や要望を言っても、ずっとY紀に『明日香の考え方はおかしい』などと否定され続けていたため、誰にも相談できなかったのです」

カラダひとつで同棲していたマンションを

家族

 友達から「Y紀のほうがおかしい。すぐに別れたほうがいい」と忠告を受けた児島さんは、もう一度じっくりと将来のことを考えました。そしてあらためて、別れを決意。Y紀さんに伝えますが、まったく聞く耳を持ちません。

「そして、Y紀に『俺がいなくて、女1人でどうやって生きていくんだ? しかもお前、パートしかしてないじゃん』と言われたとき、何かがブチンと切れました。そして心底、『この男といっしょにいると、人生台無しにされる』と思ったのです」

 児島さんは「もうこれ以上、男だからとか女だからとかで人生ぐちゃぐちゃにされたくない」と、カラダひとつで同棲していたマンションを飛び出しています。いまは転職し、Y紀さんと顔を合わせることなく平和な日々を送っているとか。

 性別による強い固定観念に囚われている人は、意外と多いようです。男女問わず身近な人の行動を制限していないか、あらためて振り返ってみる必要があるかもしれません。

特集・男尊女卑にびっくりした話

<TEXT/夏川夏実 イラスト/葉月しあ(@shia_lifestyle)>

ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5

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