面接通過率がグッと上がる1つの方法。転職エピソードづくりの「落とし穴」
面接の通過率が一気に上がる「ある視点」
ぼくは昨年の9月にZenyum Japanを立ち上げ、ビジネスの拡大をしてきていますが、もちろんその前に本国シンガポールの経営陣とのオンライン面接が複数回ありました。そこでの一番のキモは「実際にZenyum Japanの社長となったとしたら、どのようにビジネスを進めていくのか?」という大きな問いについての戦略立案&実行プラン提案でした。
今の日本の矯正市場はどうなっているのか、ユーザーは何に不満を感じているのか、歯科医のみなさんに快く協力いただくにはどうすればいいか、マーケティングは、セールスは…などなど、材料を集めつつ体系的にまとめ上げ、プレゼンし、いろんな角度から訊かれる質問に対してその場でディスカッションしていく必要がありました。
もしあなたがどこかの会社の事業責任者や部門長として転職したいのであれば、ぼくが受けたのと類似している、本格的な戦略提案が求められると思います。ただ、そうではない通常の転職でも、この視点を持てると面接の通過率が一気に上がります。
転職面接では「自分のアピール」をしない
多くの人は、新卒のときの就職活動のイメージを引きずっており、「自分が現職でどのような成果を残したか」「自分はどんな能力があるか」という「自分目線でのアピール」になってしまいます。
そんななかで「この事業はここに課題がある」「その課題はこのように紐解ける」「実際のアクションプランはこうすべき」と、「相手の会社や事業」を主語にするディスカッションができれば、面接官に「あ、この人は“このポジションで活躍できる即戦力だな”」と感じてもらい、高い評価で次の選考に進むことができます。
自分のアピールではなく、相手の事業や会社の改善についてしっかりと考え、ディスカッションする姿勢を見せること。シンプルではありますが、この姿勢を持てるかどうかで、転職での面接通過率はまったく変わってきます。