ブラック企業を退職してコンビニへ…自尊心を取り戻した24歳女性のバイト生活
いまの職場や環境下では「自分の力が出し切れない」「うまく立ち回れない」などと悩んでいる人もいるのではないでしょうか? やる気や自信をなくしていた人が、環境を変えたことで再起することも少なくないようです。
古い体質の残った中小企業へ就職してしまった藤堂ゆかりさん(仮名・24歳)は、「上司の言うことは絶対」や「社長の鶴の一声」という空気が読めず、だんだんと孤立していったと言います。しかも、イエスマンしかいない企業に助け舟を出してくれる人はいませんでした。
我慢の限界がきてついに退職
「ものすごく孤独。意見を求められて自分の考えやプランを伝えると、とにかく否定されるのです。飲み会では卑猥な下ネタが飛び交ったり、お局様の胸がもまれたりという場面を目の当たりにすることもありました」
社内に設置してある意見箱に意見書を投函しても、音沙汰がなく、カタチだけのものだということを痛感したとか。そういった会社の体質に我慢の限界がきて、ついに退職。熱意を持って入社した藤堂さんは、新卒入社した会社で心が折れてしまいました。
「企業のパンフレットやホームページには、よいことだけしか書いていないので、内情については入ってみるまでわかりません。それでも、半年満たずに会社を辞めてしまった事実はずっと残ります。履歴書にもずっと書き続けることになる」
両親を心配させないためにコンビニでバイト
入社を希望した会社の内情に失望しただけでなく、自身のキャリアに傷がついたことも、藤堂さんに強い失意を与えたようです。藤堂さんは、失業保険をもらい終わっても働く気が起きず、実家近くにあったコンビニでアルバイトをすることになります。
「実家住まいだったこともあり、生活にひっ迫している状況でもない。実家の両親を心配させないために週3回、『仕事を探しながらのアルバイト』だと伝えていました。腰掛のつもりでしたし、また孤立するのは嫌だったので、とにかく感情を持たず働きはじめたのです」