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「朝倉未来との対戦で風向きが変わった」“元EE JUMP”後藤祐樹が語る、後悔と反省

暮らし

出所後に周囲から言われた嫌味

後藤祐樹

ABEMAの企画がきっかけで親しくなった朝倉未来さん(写真右)とのツーショット

――刑務所内では、イジメを目の当たりにしながらも、新たに読書や資格試験といった楽しさを見出したそうです。獄中での生活は、今の自分に何を残してくれましたか?

後藤:刑務所へ入るまでは漢字すらもほとんど読めず、挑戦をしてこなかったんです。でも、獄中で漢字検定や簿記、建設系の資格を取得するための勉強を始めてからは、努力してチャレンジすれば成果があるんだと感じられるようになりました。出所から10年以上が経ちましたが、現在の仕事や生活でも生かせていますし、悪いことだけではなかったです。

――刑務所から出所したのは2012年10月2日。新著では「留置場から含めて5年ぶりに僕は自由の身になった」と述べていました。ただ、刑務所を出所された方の職探しは困難であるとも言われていますが、後藤さんの場合はどうだったのでしょう?

後藤:だいたいの方は、出所する前に働き口を見つけるんです。でも、僕の場合はまったく決まっていなかったです。出所後は、デリバリーヘルスの送迎や、道路沿いで誘導用の棒を振る交通整理の面接にも行きました。仕事ができるなら何でもよかったんですけど、現実はそう簡単ではなかったですね。前科のある人たちが再就職する難しさも痛感しましたし、嫌味を言われることもありました。

風向きが変わってきている

――実際、どんな嫌味を言われたのでしょうか?

後藤:最初の再就職先が銅線の窃盗事件で逮捕される前に勤めていた鳶(とび)職の会社で、現場の関連業者の方から、姉弟のことを言われたりしました。義父が経営するダクトの会社で働いている今も、嫌味を言われるときはあります。

 でも、2021年7月7日にYouTubeチャンネル(後藤祐樹「おっとっとちゃんねる。」)を開設して、朝倉未来さんと対戦した「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」や格闘技イベント「Breaking Down」へ参加してからは、風向きが変わってきました。「色々と頑張ってるよね。これからも頑張ってね」と励ましてくれる方や、「本業の仕事に専念した方がいいんじゃない」と心配してくれる方もいます。

――過去のイメージを完全に拭い去ることは難しいとは思いますが、今は、他人からの言葉や評価は気になりますか?

後藤:出所したばかりの頃は自分の気持ちが不安定でしたし、姉弟のことを言われたときも「うっとうしいな」と思っていました。でも、今はまったく気にしていません。僕が表舞台へ出るようになってからは、色々な人に認知してもらえているんだと、プラスに考えています。

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方

アウトローの哲学 レールのない人生のあがき方

15歳でアイドルとして人気絶頂を極めた男が見た、奈落の底。朝倉未来とも闘い、ユーチューバーとしても活躍する後藤祐樹は、あがき続ける。混迷の時代。彼の生き方は、無難にしか生きられない我々に教訓と指針を与えてくれている

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