アナリスト村瀬氏の注目銘柄3選

　最後に、前出のアナリスト・マーケター両氏に注目銘柄をそれぞれ3銘柄ずつ挙げてもらった（※株価などのデータは2022年9月29日の終値）。

【アナリスト村瀬氏の注目銘柄3選】
●アドバンスト・メディア（東グロ・3773）
株価：912円
PER：23.96倍／PBR：1.41倍
最低取得価格：9万1200円
　音声認識技術を手がける企業。メタバース空間で利用できるAI音声対話アバターを開発中もあり、2022年5月に株価が最低値を記録した反面、2020年10月以来の水準を回復中

●YE DIGITAL（東スタ・2354）
株価：413円
配当利回り：2.44％
PER：12.48倍／PBR：1.63倍
最低取得価格：4万1300円
　大株主が安川電機のIT系企業でDX関連銘柄として人気。テレビ収録スタジオをメタバース化したサービスを提供。メタバース化したテレビスタジオが話題

●ピー・ビーシステムズ（福Q・4447）
株価：828円
PER：28.71倍／PBR：6.15倍
最低取得価格：8万4500円
　企業のテレワーク推進を支援するシステム開発企業。前年同期比で営業利益ベースで44.6％増。不動産業の大英産業とメタバースの共同開発を行うことを2022年8月に発表

マーケター臼田氏の注目銘柄3選

※写真はイメージです

【マーケター臼田氏の注目銘柄3選】
●ロブロックス（NYSE・RBLX）
株価：38.04＄
配当利回り：—％
PER：—倍／PBR：38.04倍
最低取得価格：38.04＄
　ゲーム制作大手。ユーザーである開発者やクリエイターが独自のゲームを作成できるデザインツール「Roblox Studio」を開発。2022年1～3月期決算で34％下落と伸びは鈍化

●ユニティソフトウェア（NYSE・U）
株価：34.43＄
PER：—倍／PBR：4.21倍
最低取得価格：34.43＄
　ポケモン GOに使用されているゲームエンジンで有名な米国IT企業。メタバース業界では、仮想空間の構築を手掛けている。2022年8月に上場したばかりで注目を集めている

●ブイキューブ（東証プラ・3681）
株価：947円
配当利回り：0.84％
PER：15.32倍／PBR：3.56倍
最低取得価格：9万4800円
　防音個室ブース「テレキューブ」を提供。2022年1～6月期の純利益は43％減。「メタキューブ」を今年開発に成功、コロナ禍ででた損失を新規事業で補えるかが注目

※株価などのデータは2022年9月27日の終値

＜取材・文／マネ得メタバース取材班　写真提供／KDDI＞

【村瀬智一】
アナリスト。大東証券（現みずほ証券）で先物・株式のディーリング業務を担当。その後にフィスコ、’18年に投資情報サービス会社のRAKAN　RICERCAを設立した

【臼田琢美】
専門家。PayPay証券でコンテンツ企画部長を務める。’96年にオンライン上の投資コミュニティを立ち上げ、「る～さ～！」名義でも活動している株式啓蒙家としても有名