メタバースで稼ぐ「狙い目お宝銘柄」6選。ソニー、KDDIらも続々参入
「メタバース」に、日系大手企業が続々と参入している。話題の市場に狙い目銘柄はあるのか。メタバースに詳しいアナリストらに聞いた!
国内の経済発展が見込まれている「メタバース」
生活空間が大きく変わる――。フェイスブックは2021年10月に社名を「メタ」に変更し、仮想空間「メタバース」を主力事業とすることを明らかにした。
メタバースとは、インターネット上に築かれた立体的な空間のことを指し、利用者は分身のアバターを通して空間内で生活できる。メタバースは現在、世界で10兆円を超える市場規模と拡大中。
話は海外だけにとどまらない。若者が集まる109やスクランブル交差点。渋谷そっくりの「バーチャル渋谷」(渋谷区公認)が2020年5月にオープンした。同コンテンツは、KDDIをはじめとする50社がプロジェクトを立ち上げた。日本ではいま、小売りや観光、エンタメなどあらゆる業界の会社がメタバースに参入しており、国内の経済発展が見込まれている。
不動産と建設業とのコラボ企業が狙い目
一方、株価への影響は好調とは言えない。昨年のピーク時には400ドル近くあったメタの株価は9月現在で5割安。不安定な現状をアナリストの村瀬智一氏が解説する。
「メタの株価は、社名変更のインパクトと、メタバースの一種である『あつまれ どうぶつの森』が世界的にヒットしたことが重なって過剰に反応。加えて、世界的な金融引き締めで、株というリスク資産に資金を投じていた投資家が一斉にポジションを外した。暴落劇はあくまで数字上のものであり、メタバース自体の価値が下がったのではない」
メタバースはまだ黎明期。村瀬氏も「先行投資のニュアンスが強い」と言う。村瀬氏が考える化けるお宝銘柄とは?
「AI音声対話アバターを開発中のアドバンスト・メディア(東グロ・3773)。人の声を認識して会話でき、メタバース空間の来訪者応対を年中無休で行える。特に銀行とのコラボが実現すれば面白い。すでにみずほ銀行などがメタバース参入を表明。バーチャル支店ができれば相乗効果が期待」