メンタル弱めの元自衛官が見つけた“幸せ”の正体「人生は味のないプレーンヨーグルト」
人生の意味づけをするのは、他でもない自分
人生は目的が決まっているようで、実は決まっていません。私が生きている理由は「生きている」からです。それ以上の理由はないと私は考えています。人生そのものはプレーンヨーグルトのように味がなく、あんまり美味しいものではありません。だから自分でうまく味つけをして、なんとか食べられるようにする必要があります。
余命宣告された方が「何気ない世界が美しく見えた」と語るように、世界は自分の気持ちや価値観が強く反映されます。意味がない世界に意味をもたらすのは自分しかないのです。人生が無色透明である以上は、つまらない人生はなく、つまらない自分がいるだけです。自分の気持ちに世界が左右されるだけなのです。
ただし、「幸せな家庭を築くために生まれてきた」「社長になるために生まれてきた」といった具合に過剰に人生の意味を求めると、自分を縛りつけ、「だから自分はダメなんだ」と思い悩むことになりますので、気をつけましょう。
人生は味のないプレーンヨーグルト
私も防大から自衛隊というコースにいたので、「自分は自衛隊にいないと価値がない」「自衛隊こそが自分の人生」と思っている時期がありましたが、それは大きな間違いでした。自衛隊にいても人生は続きますし、自衛隊を辞めても人生は続いていきます。それだけのことでした。
人生は味のないプレーンヨーグルトなので、蜂蜜味でも、りんご味でもなんでもいいのですが、「ぶどう味でないとヨーグルトの価値はない」と思えば思うほど、蜂蜜味のヨーグルトの前で悩むことになります。特にキャリアに悩む方は「自分の人生はこうでなければならない」というマイルールに縛られている傾向があります。
とりあえず生活の見通しが立てられるのであれば「やってみるか」ぐらいの気持ちで生きたほうが、自分自身に苦しめられないのではないでしょうか。