メンタル弱めの元自衛官が見つけた“幸せ”の正体「人生は味のないプレーンヨーグルト」
生存確率を高める行動をすることが大切
確かに現代社会においても、生存確率が高まると幸せを感じることができると思います。「素晴らしいパートナーに出会えた」「組織で認められて昇進した」「大金を貰える」「安定した企業に就職する」「どこでも通用する資格が取れた」「治安がよい地域に住んでいる」などは幸福だと感じることができます。
一方で安定した企業に就職をしても、長年勤務をしていると「幸せではない」と感じる理由は、「生存確率が変化しない」ことが原因とも言えると思います。つまり、この理論で言えば、幸福になりたい人は「生存確率を高める行動をする」ということがとても大切なアクションになります。
「辛いことにひたすら耐える」「理不尽な仕事をやる」といった生き方でも、その生き方が自分の生存確率を高めるものであれば問題ないと思います。たとえば、「辛くて危険でも年収1000万円が貰える」「怒鳴られるけど将来的に必要なスキルが身につく」などであれば、おそらくは我慢できるでしょう。
ただ「安月給で身体を壊すぐらい働くこと」「みんなからいじめられる」という環境では、明らかに生存確率が下がってしまうので、生存確率を高めるアクションを取る必要があります。
仕事を辞めるとほかのメンバーに迷惑がかかる?
よく「仕事を辞めると周りのメンバーに迷惑がかかる」と考えて、仕事を辞めない方がいますが、そういう方は生存確率論に立ち返ってみてはどうでしょう。メンバーや仕事に尽くすことが「自分の生存確率を上げる方法」と断言できるのであれば、仕事を続けたほうがいいと思います。しかし、仕事を続けることで心身ともにおかしくなりそうであれば、早く逃げたほうがいいでしょう。
とにかく、迷った時は「どちらが生存確率が上がるのか」と考えてください。そういった価値基準で「生き残るほう」を選択すると、あなたの幸福度は間違いなく上がるはずです。
会社を休むことで生き残れるのであれば、休むべきですし、ラーメンよりサラダを食べるほうが生き残れそうであれば、サラダを食べるべきです。そうすることであなたは「自分の人生を生きている」という実感も得ることができるはずです。
私も幹部自衛官としてやっていくよりも、民間企業で働いたほうが生き残れそうな気がしたので、結果として転職して良かったと思います。誰かの基準や評価ではなく、生き残れそうという価値基準で進めてください。