「人生の99%はうまくいかない」元幹部自衛官が明かす、それでも立ち上がる意味
「自分は自分にしか過ぎない」
そんなウジウジした日々が続いた私ですが、ある日の休日、海を見ている時にふと思いました。「自分の人生は、所属している組織に振り回されすぎているな」と。自衛隊では出世できないと嘆き、今の会社では仕事がつまらないと嘆いている。では、いったい自分はなんだろうと考えたのです。
そうした時に「自分は自分にしか過ぎない」と考えたのです。会社は自分ではないし、同僚もクライアントも自分ではありません。「自分は自分でしかないのに、何に振り回されているのだろうか」と感じたのです。
当時は新型コロナウイルスの流行が始まって生活様式が全て変わり、大きな社会不安となっている時期でした。今までの永遠に続くと思っていた日常が変わり、全く未来が見えなくなっていました。
勝っても負けても、人生は続く
そうした中で私は「人生は生き残れば勝ちだ。所属する組織は生き残るために選ぶものだ」と感じました。私は出世する、社会的に成功するのではなく「この不安な世界を生き抜こう」と強く思った時に力が湧いたのです。
そう思った時に、世界と自分に線引きができ、私は生き方を変えることができたのでした。ここまでが私のストーリーです。私は残念ながら自衛隊に行っても特に強くなれず、転職してもサクセスストーリーはありませんでした。
ただ、勝っても負けても人生は続いていく。経験値は残ることを考えながら、今日も世界のどこかで頑張っています。