ハタチの南沙良が語る、“幸せだった”共演「めちゃくちゃ可愛かったです」
2022年6月に二十歳を迎えた南沙良さん。女優デビューを飾った2017年の映画『幼な子われらに生まれ』から、高い演技力が評価されています。現在も、主演を務めた映画『この子は邪悪』が公開中です。
過去に家族で交通事故に遭ったことから、心に傷を抱え続ける女子高校生の花が、やがて恐ろしい出来事に巻き込まれていく本作。
どこか陰のある役柄を演じることの多い南さんですが、「そうした役柄のほうが安心する」と話します。さらには、ずっと前から続いているという南さんの「巨大生物ブーム」の話や、読書好きの立場からおススメの本を聞きました。
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何かを抱えている役柄が多い
――オリジナル脚本の作品ですが、不穏な空気に貫かれていて、面白かったです。
南沙良(以下、南):最初に脚本を読ませていただいたときから、先の読めない展開にテンションが上がりましたし、ワクワクしながらページをめくりました。そうした感覚を観てくださる方に届けられたらいいなと思いました。
――今回の花も心に傷を抱えた役ですが、そうした何かを抱えた役柄が多い印象です。
南:そうですね、ほぼほぼ何か抱えている役柄です(笑)。でもそうした役柄のほうが、自分自身、お芝居しやすいです。たとえば『ドラゴン桜』の菜緒は、すごく明るい女の子の役でしたが、自分と真逆だったので少し苦戦しました。普段のテンションも高くないので(笑)。
不穏な作品も現場は穏やか
――作品の怪しい空気を引っ張っているお父さんを演じているのは、玉木宏さんです。
南:“不穏”な空気は、脚本からもめちゃくちゃ感じました。お父さん役を玉木さんが演じられると聞いたときには、「え、このお父さんを玉木さんが!?」と、どんな感じなのか想像がつかなくて楽しみでした。現場ではすごく穏やかな方でした。キャストのみなさんとも内容も覚えていないような他愛もない話ばかりしていましたね。玉木さんもとてもフランクでしたし、お母さん役の桜井ユキさんも明るく接してくださいました。
――これまでにお仕事されてきたなかで、特に素敵だと思った先輩はいますか?
南:みなさんステキな方ばかりですが、最初に出演した映画『幼な子われらに生まれ』でご一緒した田中麗奈さんとはずっとお付き合いが続いていて、舞台があったら呼んでくださったり、私が賞をいただいたときにもコメントをくださったり、今でも見守っていてくださっていて、すごく優しい方です。あとは、今年出演した大河ドラマ『鎌倉殿の13人』もみなさん優しい方ばかりでした。ただ、大河の現場は一生懸命すぎてあまり覚えていません(苦笑)。