新人研修の現場で「後輩がまさかの妊娠」。上司を待ち受けていた想定外の展開
そんな矢先に目を疑うようなLINEが
「3か月の研修が終わって、2人は一緒に実戦に出ることになりました。親みたいな気持ちで心配してたんですけど、すぐに契約が取れて幸先の良いスタートでした。それからしばらくして、M君からLINEが届いたんです」
そのLINEの内容を確認した孝弘さんは驚きを隠せなかったと言います。
「Sさんが会社を辞めることになるらしいと送られてきたんです。びっくりしちゃってしばらく返信できませんでしたよ。話を聞いたらなんとSさんが妊娠してしまって、父親がM君だって言うんです。驚く事の連続でかなり混乱しましたね……」
研修の中で切磋琢磨するうちに惹かれ合い恋仲になったというMさんとSさん。その後、Sさんからもその事態についての謝罪LINEを受け取った孝弘さんは、翌日直属の上司に相談したそうです。
会社の寛大な対応で産休扱いに
「上司も驚いていましたが、どうにか対応策を検討してもらえるよう懇願したところ、上司は親身に検討してくれました。結果はさておき、M君もSさんも仕事に対して熱心だということは、上司も知っていましたからね」
孝弘さんの上司は色々考えたあげく、イレギュラーながらSさんに産休を取らせて復帰を待つことを提案したそうです。孝弘さんはこの提案に賛同し、後日MさんとSさんとの面談を行いました。
「2人もその提案を受け入れてくれて、Sさんはしばらくして産休に入りました。M君はそれまで以上に業務に力が入って、どんどん会社に貢献していきましたよ。どうなることかと焦りましたけど、丸く収まって本当に良かったですね……」
その後、Sさんはめでたく復職して早くも夫を上回る好成績をあげているそうです。この事例を機に、女性従業員に対する福利厚生も充実したとのこと。雨降って地固まったようで、よかったですね。
<TEXT/ベルクちゃん>
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