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新幹線の発車時刻に隠されている15秒ルール。正確な発車時刻を測るには

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一番新幹線の駅が多い県・少ない県はどこ?

新幹線

 九州新幹線も2011年2月に全線開業し、新幹線の路線は今や多くの都道府県を通っている。また、新幹線の駅もさまざまな都道府県に存在している。では、そのうちミニ新幹線の山形・秋田を除いて、最も新幹線の駅が多い県はどこなのだろうか

 かつては、静岡県が一番新幹線の駅が多い県だった。1964年の開業時には熱海、静岡、浜松しかなかったが、その後、1969年に三島、1988年に新富士と掛川が設置されたため、全部で6駅となった。

 こうして長らく日本一の座にあった静岡県だが、やがてそれに代わる県が登場した。岩手県である。2002年12月1日に東北新幹線の盛岡~八戸間が開通したことによって、それまでの一ノ関、水沢江刺、北上、新花巻、盛岡の5駅に加えて、いわて沼宮内、二戸の2駅が加わったため合計7駅となり、静岡県を抜いて新幹線の駅の数日本一に輝いたのである。さすがに県の面積日本一の岩手県だけのことはある。

 2022年現在、新幹線の駅数ランキングを見ると、1位には岩手県と新潟県がともに7駅で並んでいる。2015年、北陸新幹線が延伸したことで、新潟県は7駅となり、岩手県と並びトップに躍り出たのである。

新幹線の駅が少ない県はなんと0駅!

 一方、新幹線が走っている地域で一番新幹線の駅が少ない県はどこかというと茨城県だ。その数はなんと0駅。せっかく東北新幹線が通っていながら、茨城県にはひとつも駅が存在しないのである。そもそも東北新幹線が茨城県を通っていることを、知らない人が多いかもしれない。

 東京都の東京から出発した東北新幹線は上野、埼玉県の大宮を通り、栃木県の小山、続いて同じく栃木県の宇都宮、那須塩原を経て、関東を出て東北へ入り、福島県の新白河、郡山へと向かう。このルートのどこに茨城県があるのか。じつは、東北新幹線は、大宮から小山へ向かう途中で埼玉県を出たのちに、茨城県の古河市付近をほんの少しだけかすめているのだ。

 かすめただけといっても、「新幹線が通る県」には違いない。しかし、止まる駅はない。そのため「新幹線の駅が日本一少ない県」という、あまり自慢にならない称号を手にしている。関東1都6県のうち、新幹線が走っていない県は千葉県ただ1県のみ。あとは茨城県を含めてすべて新幹線が通っており、茨城県、千葉県以外には新幹線の駅が存在している。

<TEXT/レイルウェイ研究会>

子どもの頃、電車の先頭車両に乗り込み興味津々運転席を覗いていた気持ちをもったまま大人になった鉄道ファン集団。「鉄道は夢を運んでいる」を合言葉に、多くの人に鉄道の魅力を伝えたいと、幅広いネットワークを駆使して情報を発信。乗客の目線にこだわった情報収集力には定評がある

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