河合楽器は過去最高益に。楽器業界3社の「V字回復」を支える“海外要因”
高い海外売上比率が業界を牽引
楽器業界3社の推移を見るとコロナ禍の2020年度で業績が悪化もしくは横ばいとなった後、2021年度は巣ごもり需要に伴う楽器販売の好調で業績が回復していることが分かります。なお今後については、3社とも2022年度は増収を予想しています。
市場環境をみると楽器市場は年率1.6%で伸び続けるという予想値も公表されています。中国・インド・新興国の購買力増加が1種の贅沢品である楽器の需要を伸ばすようです。こうした状況下で高い海外売上比率を有する各社はしばらく成長が続くのではないでしょうか。国内の楽器市場は既に縮小が続いていますが、影響は限定的といえそうです。
<TEXT/経済ライター 山口伸 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>