怒鳴り声の目的は…マンションの隣人との“騒音問題”が、まさかの結末に
セクハラの件を追求していた
「隣人は、まずは人事の担当者を怒鳴りつけますが、埒(らち)が明かないと見るや、人事部長も怒鳴りつけたそうです。それでも言い分を変えないので、直接上司にセクハラの件を追求したのですが、逆ギレした上司と怒鳴り合う状態になっているとのことでした」
説明を聞き終える頃には、隣人への怒りはすっかりなくなっていたそうです。そして自身のトラウマになっているバスケ部の顧問についての話も切り出すことに。
「『悩んだあげく、担任に相談したんですが、何もしてくれなかったんです。あなたみたいな人がいたら良かったのに』と伝えたら、隣人は少しうれしそうでした」
ベランダ越しに育まれる友情
それからは意気投合して、隣人がタバコを吸いにベランダに出る際に、話をする仲に。
「僕のほうがひとつ年上ですが、同年代ということもあり、好きな漫画や芸能人の話なんかも合うので、思わぬ経緯で良い話し相手ができた感じですね。セクハラ問題はなかなか進展しないそうですが、進捗を聞いたり、自分なりに『こうしてみてはどうか』とアイデアを伝えたりもしています」
ここ最近は週末になると、ベランダ越しに酒を酌み交わすようになったそうです。
― 特集 やらかしリモート事件簿 ―
<TEXT/和泉太郎 イラスト/田山佳澄>