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安倍元首相の「国葬」を「お葬式」と混同する人に言いたい“重要な論点”

ビジネス

国葬の是非については“民主主義的手続き”を

岸田文雄首相

※首相官邸HPより

 国葬とは何か? の前提を整理するだけでもこれだけ論点が出てきます。国葬に賛成の方の中にも弔意を表明する方法、海外要人に対応する選択肢が他にもあることに気づいた方はいるでしょう。岸田首相は8月6日にも民主主義の根幹となる選挙期間での非業の死を悼むためと国葬の理由を改めて述べました。それならば、なおさら国葬の是非については民主的手続きを経ることが、「民主主義の根幹」に関わると思います。

 岸田さんは弔意を国全体として示す必要があるとも言っています。これは岸田さんの意見として受け止めますが、国全体で何かを行うならば、主権者である国民がその内容を決めるのが民主主義国家です。岸田さんが個人で決められると思っているなら権威主義の独裁国家です。この点もわかりやすいですね。

 選挙で選ばれた国民の代表で議論する。今、国会は空いてるはずなので、ぜひ国会を招集して議論して欲しいと思います。もちろん、その際、民主主義に対するもう1つの挑戦、特定の宗教組織による政治への接近という課題にも政治家たちは当事者として向き合うべきでしょう。

<文/ダースレイダー 構成/bizSPA!取材班>

1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。

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