帰省時は「家族でパチンコ」にイラッ。夫婦仲の危機を救った“父親の一言”
「責任は自分にある」と息子の妻に謝罪
「じゃあ、一緒に行かず、ずっと家にいるよと言うと、『私が反対したと思われるから嫌』って怒るし、これには困りましたね。どっちにしたってキレられるんですから。例えば妻の家族がギャンブル狂いで、そのせいで大変な思いをしたのなら理解できますが、特にそういった話もないので」
そこで年末年始は、それぞれ自分の実家に帰省することを提案したそうですが「夫婦揃ってじゃないと失礼にあたる」と、これも拒否。そのせいで帰省中に父親と兄とパチンコに行った日の晩、不機嫌モードの妻からお叱りを受けてしまいます。
ところが、いつもより怒号が大きかったらしく、家族には筒抜け。翌朝、父親は綿貫さんの妻に対し、「息子を無理に誘ったのは私です。本当に申し訳ない」と頭を下げます。まさかの義父からの謝罪に妻は焦ります。
「家族の前では笑顔で手を振っていたからバレてないと思ったんでしょうね。けど、両親も、兄夫婦も僕の妻がパチンコに行くことを快く思ってないのは知っていたんです。母や義姉が『私から話しておこうか』と言ってくれましたが、あくまで夫婦の問題だからと断っていたんです」
兄夫婦からのフォローで「パチンコ容認」へ
義父から謝られてしまった奥さんは強く言うこともできず、渋々ながらもパチンコに行くのを認めます。
「妻には『帰省中だけだよ』と何度も念を押されましたが、ギャンブルは帰省時のパチンコだけなので問題はありません。あと、兄と義姉からも『あまり怒らないでやってくれ』と話してくれたみたいで、以前のように文句を言われることはなくなりました。
ただ、ご機嫌取りのために、パチンコに行った帰りは勝ち負けに関係なく、妻のお気に入りのコンビニスイーツを買って帰るようにしていますけどね」
特に郊外や地方に住んいるとヒマつぶしに帰省中パチンコに……という人はいるはず。最近はギャンブルを一切しない筆者も、帰省中はパチンコ好きの父親に誘われ、実家近くのホールに行くことがあるので、今回の綿貫さんの気持ちはよくわかります。
とはいえ、熱くなって大金をスッてしまうのは注意したいところ。あくまで節度を持って遊ぶように心がけたいものです。
― 特集・兄弟姉妹のトホホな話 ―
<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>