堀田真由、電波も入らない廃墟でのホラー撮影「別世界に入って演じた」
現在、放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の比企尼の孫・比奈役や、「ゼクシィ」13代目CMガールなどで印象を残し、幅広い層から人気を集めている女優の堀田真由さん(24)。
ドラマ放送がスタートし、8月27日より劇場版も公開されるWOWOWオリジナルドラマ『オカルトの森へようこそ』では、『不能犯』『貞子vs伽椰子』などで知られる、白石晃士監督によるPOV(ポイント・オブ・ビュー=主観視点)形式のノンストップホラーに主演し、市川美保役を熱演しています。
ホラー撮影ながら、実は健康的な日々だったという昨夏の撮影裏話や、2015年にWOWOWのドラマでデビューを飾っている堀田さんに、当時のことを聞きました。
演じた市川は男前な人
――堀田さんの演じた市川は、白石監督が本作で扮しているホラー映画監督・黒石とともに行動している助監督ですね。
堀田真由(以下、堀田):監督にもすごく辛辣なことを言う、強くて決断も早い男前な人です。でも途中、イケメン霊能者のナナシさん(飯島寛騎)が出てきてから女心がうっすら見えたりして、可愛らしいなと思う部分もある、一番人間味のあるキャラクターだと思いました。
監督にもあんなに強く言える助監督ってなかなかすごいですが、でも黒石さんには市川がいないとダメなんだろうし、いいペアだと思います。
POV撮影はむしろ世界に入りやすかった
――POV作品ですが、白石監督がカメラを持って、実際に撮影しています。やりづらさはなかったですか?
堀田:監督が演者さんと一緒に芝居場にいらっしゃるというのはなかなかないことですが、直接その場で感じたことを言ってくださったり、こう演じてほしいというのを実際にやってくださったりして、とても分かりやすかったです。カメラに関しては、普段のお芝居ではカメラ目線ってありませんけれど、でも今回は、私たちが“オカルトの森”にやってきて、いま目の前で起きていることを撮っているという設定なので、むしろ普段よりカメラへの意識がなかったかもしれません。
――そうなんですか?
堀田:普段のほうが、カメラマンさんや照明さんをはじめ、スタッフさんがたくさんいらっしゃる中で、みなさんの存在をできるだけ消し去って別世界に入って演じます。でも今回の場合は、監督が、お芝居のなかの黒石監督としてカメラを回していました。長回しが多いこともあって、スタッフさんたちも映らないように周囲にいなかったので、本当の黒石の撮影隊のようで、むしろ入りやすかったです。