4万9800円の「激安50インチ4Kテレビ」は本当に高コスパなのか?
標準リモコンの反応も劣悪
「クレームが多かったのか、希望者には交換に応じる旨がHPに記載されましたが、こうした情報を自力で取りにいかなくてはならないのも面倒ですよね」
とはいえ、この激安テレビは、モデルによっては国産メーカーのメイン基板を搭載している。システムは数世代前だが画質はまとも……ならば、やっぱり高コスパなのでは?
しかし、小暮氏は「いつ不具合が起きるかもしれないという心理的ストレスや、不具合が起きたときのもろもろの労力を考えると、実質的なコストは5万円では済まないのでは……」と言う。
「さらに、このテレビにはインターネット機能もないため、Netflixなどを楽しむにはFire TVなどの外付け機器が必要。大画面に見合ったサウンドを楽しむには内蔵スピーカーでは物足りないので、やはり外付けが欲しくなる。これらの機器をもともと持っていればいいのですが、さもなければ余分な出費がかさみます」
10万円ちょっと出せば、機能も品質も保証された国産メーカー品が手に入ることを思えば、5万円も手放しで「激安」とは言い難い。
「とにかく4Kの映像を安く体験したいという人なら、激安品でもいいでしょう。時代が8Kに移行するまでの“つなぎ”として割り切るのもいい。しかし、長く使っていこうと考えている人には、『よく考えろ』と言いたいですね」
[Good]4Kコンテンツが綺麗に楽しめる
[Bad]個体差が大きく高確率で不具合発生
[評価]★★★☆☆(試す価値あり)
【小暮ひさのり】
ガジェット系ライター。パソコン誌をはじめ、「ギズモード・ジャパン」「まぐまぐ!ニュース」「押忍!SIM道場」ほかに原稿を執筆中
― あの激安商品を試した! ―
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