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「出会えてもすぐ別れる」。マッチングアプリで迷走する婚活難民の声

暮らし

 スマホひとつで出会いを提供するマッチングアプリ。結婚するカップルも増えているが、深みにハマって抜け出せない人も少なくない。迷走するアプリ婚活難民の声を聞いた。

マッチングアプリ

写真はイメージです

「マッチングアプリ迷子」が急増中

 理想の条件で検索して、「いいね」を送って、メッセージのやりとりをして――。いまや婚活の身近な手段となったマッチングアプリ。出会いがない男女を救う半面、迷走してむしろ結婚から遠ざかるという誤算も多発している。

 IT企業のORGOが男女300人を対象にした調査によると、97%もの人がマッチングアプリを使って「疲れたと感じたことがある」と回答。

マッチングアプリ

 利用期間はどれくらいか調べてみると、マッチングアプリ利用者623人を対象にした調査機関のMMD研究所とスマートアンサーの調査により、半年以上利用している人は男性39.9%、女性31.1%いることがわかった。

「実際に会った人とその後どうなったか」という質問では「それ以降はなにもない」と回答した人が男性43.9%、女性53.2%と最多で、「結婚した」のは男性5%、女性3.4%だった。利用期間やその後の展開を踏まえると、出会いを求めて長期利用する“迷子状態”の男女が浮かび上がる。

マッチングアプリ

「すぐ別れる」泥沼化するアプリ婚活の闇

マッチングアプリ

田端伸也さん(仮名・34歳)物流メーカー営業。アプリ利用歴4年。利用アプリはOmiai。アプリで女性をゲーム感覚で攻略することに目覚め、手段が目的化する

 物流メーカーに勤める田端伸也さん(仮名・34歳)は、4年前に登録し、約80人の女性と出会ってきた。端正な顔立ちでOmiaiのいいね数ランキングは24万人中なんと359位。だが、幸せは遠のく一方のようだ。

「自分のプロフや写真を研究し、気になった女のコには片っ端からいいねを送ると、マッチした女のコが常に15人以上いるような状態になって、出会いには全然困らなくなりました。恋愛工学の本を読みこみ、女性の口説くコツをつかんできたら、ルーティンで同じメッセージ、同じデート、同じ話題をして、エッチして……。

 ポケモンの経験値を上げるように、いつの間にか数ばかり追うように。結婚相手を探しているはずなのに、何やってるんだろうって虚しくなるときがあります」

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