1冊の万引き「損害は50冊分」。“万引き被害ポスター”が話題の書店に聞く実態
なかには付録を抜きとる行為も…
そして、最後に「万引き行為は窃盗行為であり犯罪です。会社の利益を左右する大きな問題であると考えております」と万引きに対する気持ちを口にした。
「最近では、商品に同封されているシリアルコードなど、付録のみを抜き取る行為も見受けられますが、この行為も万引き行為と同様のものと感じています。今回の取材が書店のみならず、社会全体の万引き撲滅に繋がるキッカケになると嬉しいです」
「令和2年の刑法犯に関する統計資料」によると、検挙数は平成23年(101340人)から令和2年度(51622)と半分近くに減少した。とはいえ、直接的な関係はないにしろ、全国の書店数も減り続けているのが現状だ。改めて万引きがもたらす損害を広く共有する必要があるだろう。
<取材・文/望月悠木 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>