唯一の味方だった母の本性。28歳男性が知った“DV家族”の真実
両親とはほぼ絶縁状態に
どうしても信じられず、須崎さんが母親に確認したところ「そんなことがあるわけがない」と否定されたそうです。それでも、須藤さんはその説を信じるようになっていきます。
「最初から兄の推理を信じたわけではありません。それに暴力を受けた事実も消えません。しかし、今度は父に聞いてみたところ、兄の話を裏付けるようなエピソードを話してくれました。
曰く、父は父で母に『2人の子供たちから暴力をふるわれている』と聞いていたそうです。仕事が多忙であり、崩壊寸前の家庭から目を背けてしまった……と今では後悔しているようでした。結果的に兄と父の話を信じたほうが辻褄が合うことが多くて、母を信じられなくなりました」
今までの人生と振り返り、家族を思い浮かべるだけで寒気がするようになったという須崎さん。その後、兄とはたまに連絡を取る仲になったそうですが、両親とはほぼ絶縁状態になってしまったそうです。
<TEXT/和泉太郎 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>