焦って“コロナ退職”した30代男性の後悔。部屋も借りられず、カード審査も…
クレジットカードも審査に通らず…
「契約したら大家でも簡単に退去させることはできないのは知ってましたが、そのくらい言ったほうがいいかなって……。ただ、次の仕事が決まるまで2か月半費やしたため、引っ越してからもこのまま決まらなかったらどうしよう……って焦りはありました(苦笑)」
あと、家探し以外にもクレジットカードを作ることができずに苦労したそうです。ちなみに彼がもともと持っていたのは某スーパーのポイントカードと一体型のクレジットカードでしたが、お店は引っ越し先から離れていたので今後は使う機会が減ると判断。そこで2枚目となる新しいカードを持とうと考えたそうです。
「近所に別の大手ショッピングセンターがあり、そこの一体型クレジットカードを作ろうとネットで申し込もうとしたんです。けど、あえなく審査落ち……。じゃあ、別のカードでと思ったらそこも落ちてしまったんです。
その後、いろいろと調べたところ、年金受給者や専業主婦でもない無職の方が作れるカードもあることがわかりましたが、それでもケースバイケースらしくて。なにより審査に通らなかった場合、記録が残るから同じカードに再申請しても半年~1年は難しいって情報もあり、なんだか怖くなって結局諦めました。こんなことなら旅行会社を辞める前に急いで作っておけばよかったですよ」
会社員と無職では信用度に差がある
1年後に改めて申し込んだ際は無事カードを作れたそうですが、「それまでも週2~3回は通っていたけど、現金で買い物していたから損した気分」と小林さん。利用頻度から相当な額になっていたのは間違いないでしょうし、これはもったいないですね。
「前々から準備しての退社ではなく、あのときは一刻も早く転職しなきゃと焦ってましたから。そのせいか辞めてからしまった! と気づいた点が多かったんです。致命的ってほどじゃなかったけど、やっぱり大変でしたね(苦笑)」
それだけ余裕がなかったのかもしれませんが、会社員であるときと無職のときでは社会の信用度がそれだけ違うということ。例えば、退職を決意した時点でチェックリストなどを作り、やっておくべきことを整理したほうがいいかもしれませんね。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
-[特集・会社を辞めて大変だったこと]-