<漫画>“ネガティブ報道”に切り込むコメンテーターが話題。常識を覆す「風刺漫画」とは
廃業覚悟でホラーの道へ突き進む
――確かにそれは法律的にも、メンタル的にも気持ちよく仕事ができないですね。その頃に、ホラージャンルに活路を見いだされるんですね?
洋介犬:そうなんですよ。4コマ漫画の仕事も続けていたんですが、オトナ向け雑誌って休刊と廃刊が頻繁なので、連載がスタートしたと思ったら終了でしょ。なんか馬鹿らしい気持ちになって、もう廃業しようかなって。
――そこまで気持ちが追い詰められていたんですね。でも、あきらめずにホラーをやろうと。
洋介犬:妻や知人に相談すると、「廃業するなら、最後に好きなことをやってみれば?」って言われて。もともと、テレビで放送していた矢追純一氏のUFO特集や怪談は大好きだったんですが、僕にできるわけがないって思って、やろうという気持ちすらありませんでした。でも、これが最後のチャンスかなという想いで挑戦してみました。
ブログのPVはすぐさま1日3万に
――ホラーの中でも“ショートホラー”という手法で、ご自身のブログで作品を発表されますよね。当時としては、ほとんど前例がなかったその手法をどのように編み出されたのですか?
洋介犬:僕がショートホラーをやるって言うと、鼻でわらわれるような状況だったんですよ。だけど、当時は活字の怪談ではショート作品が増えてきて、1冊に100話が入る書籍もありました。だったら、漫画でも需要があるはずだと思って、ブログに掲載したら1日1万PVですよ(笑)。
――大当たりしたんですね!
洋介犬:自分でもびっくりしましたよ。あれよあれよという間に、1日3万PVになって。やっぱり、このジャンルには需要があったんだって思いました。