“釣りブーム”に湧く釣具業界。好調「シマノ」に続く競合2社で分かれた明暗
釣り人気は続くはず。ECがカギに
日本釣用品工業会は、2022年度の釣具の国内出荷規模が5%増えると予想しており、国内ではまだまだ釣り人気が続きそうです。そして、米リサーチ企業のReportOceanは世界中で釣具の需要が伸びるとしながらも、特にオンライン販売の需要が拡大すると予想しています。
これらの予想通りならば、ブランド力を有するシマノとグローブライド(ダイワ)の釣具関連事業は安泰が続きそうです。一方ティムコに関しては釣具が好調な中でも、アウトドア事業が足かせとなっています。
靴や衣料品の通販サイト「ロコンド」のようにYouTubeを使った広告宣伝によって知名度を伸ばすか、各メーカーの製品を揃えつつ釣具に特化したECを展開してフィッシング事業を拡大するといった改善策が考えられます。
<TEXT/経済ライター 山口伸 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>