デート中にGPS追跡してくる“毒母親”から決別。25歳の息子、驚きの行動
「彼女を幸せにはできないと思った」
母親からの監視が気がかりで、彼女と楽しい時間を過ごせない。そんな生活にストレスが溜まっていきます。
「デートに行くにしても、母親が場所を特定しているので気になって仕方がありませんでした。友達に私のスマホを預けたり、駅のロッカーに入れたり、位置情報をごまかすこともありましたが、徐々にストレスが溜まっていくんですよね」
池田さんは、自分が不幸であるとまで思うようになります。
「ストレスが溜まり、この生活から逃れる方法や、同じ境遇の人の体験談をネットで調べていました。すると『親ガチャ』という言葉に出会ったんです。そこでは、子どもは親を自ら選ぶことはできず、努力で家庭環境は変えられないということも書いてありました。そこで、私は一生このまま母親に監視される人生を送るのだと途方に暮れてしまい、彼女を幸せにはできないと思ったんです……」
ついに母親から離れることを決意
そして、ついに限界がくることに。
「彼女に相談すると、彼女の家でしばらく生活することを提案してくれたんです。私は母親が追いかけてくる恐怖心に耐えながら、彼女の言葉に背中を押される形で家出を決意しました。そして、こっそりと荷物をまとめ家を抜け出し、スマホの位置情報をオフにし、彼女の家で1か月ほど過ごしました」
初めて、母親から離れて過ごす生活。池田さんはどのようにすごしていたのでしょうか。
「家出したその日の夜には、母親から50件ほどの着信がありました。最初は無視していたのですが、警察に捜索願いを出される可能性もあると思い、次の日に電話を出ました」