“元芸人”マンボウやしろが語る、コロナという現象「何の答えも出ていません」
人が振り回された現象自体が「コロナ」
――全体を通じて感じるのが、俯瞰の目とバランス感覚です。コロナを題材に、アイデアも考え方も、とてもバラエティに富んでいます。
やしろ:そこは意識しました。コロナ自体が、まだ何の答えも出ていませんし、世の中の人たちが振り回されたり、色んな考えがあったりすること自体がコロナというか。その現象を書き留めておく、一種の「記録本」のようなイメージです。
だからこそコロナ禍のなかで出すことに意義があると思っていました。亡くなった方もいれば、そのご家族や、今も苦しんでいる方もいるなか難しいテーマですが、振り返って書くのでは出す必要がないと思ったんです。
<取材・文・撮影/望月ふみ>