やよい軒と大戸屋「からあげ定食」食べ比べ。高レベルな“味変”にびっくり
定食の中でも「からあげ定食」は不動の人気メニューですよね。町の定食店でも提供するお店は多いようです。今回は“からあげライター”である筆者が、人気の大手飲食チェーン「やよい軒」と「大戸屋 ごはん処」でそれぞれこだわりのからあげ定食を味わってきました。いずれもかなりハイクオリティなからあげでしたよ。
やよい軒:揚げたての美味しさが味覚を刺激!
全国に370以上の店舗を展開する「やよい軒」。サバの塩焼、肉野菜炒め、ハンバーグにとんかつなど、定番の定食メニューが充実しており、おかずはもちろん、ごはんがとにかく美味しいとのウワサも。その「やよい軒」でいただいたのは「から揚げ定食」(690円)。タッチパネル式の券売機で食券を購入、オーダーから5~6分でメインのからあげが、ごはんと味噌汁、冷奴、そしてオリジナルスパイスとともに登場です。
さっそくからあげからいってみましょう。香ばしい魅惑的な香りが、マスク越しにも漂ってきて、からあげ好きならこの時点でテンションが急加速で上昇し始めるでしょう。マスクを外せばさらに嗅覚を直撃、定食らしく味噌汁やごはんからいきたいところですが、この香りにはさすがに我慢できません。いきなりからあげに箸をのばしてしまいました。
歯に触れたのは、カリサク系の衣です。「サクッ! サクッ!」という、揚げたて特有の咀嚼(そしゃく)音が骨伝導で耳に伝わり、これで食欲が急加速。実に爽快で小気味よい食感です。やわらかい肉はあっさりめの味付けで、旨みが溶け込んだ肉汁がたっぷり。衣が肉汁と溶け合い、マイルドな香ばしさが口いっぱいにじわじわと拡散していきます。しかも肉汁にはかすかにとろみもあって、旨みが舌にはりつくよう。これがごはんを誘うのです。
ほどよい粘りのあるごはんと相性抜群のからあげ
そのごはんはウワサ通り、たしかに美味しい! ほどよい粘りがあって、舌の上に残った肉の旨みとうまくまとまり、余韻を残しつつのどの奥に消えていきます。これはからあげのためのごはんか? ごはんのためのからあげか? いずれにしても両者の相性は抜群です。
ここでオリジナルスパイスをからあげにふりかけて味変を試みます。このとき、断面の肉汁がにじんだ部分にかけるのがポイント。肉の旨みとスパイシーな風味が相まって、丸みのあるやさしい刺激が加わり、味に深みとコクが出てきました。味変成功です。5個盛り付けられたからあげのうち、最低でも2個はこのスパイスで食べてみたいですね。
さて、こちらはごはんのおかわり自由。おまけに特製の“だし”も無料でいただけます。このだしがまた美味しい。すっきりしていて、そのまま飲んでもハマッてしまいそうです。これを漬物をのせたごはんにかければ、見事なだし茶漬けに。〆の一杯にもってこいです。
「から揚げ定食」はランチとしてはちょうどいい分量です。私は朝からでも食べられそうですが(笑)。味付けがあっさりめでしつこくないので、活動前のエネルギー注入にいいかもしれません。