正社員を捨てて「週休4日・契約社員」を選んだ25歳。手取り15万でも満足の理由
長きにわたる経済停滞、増税と社会保険料の増額、コロナ休業での雇用不安……生活に苦労を抱える若者は少なくありません。そこで、「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「月収10万…若者貧困のリアル」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2020年11月19日、情報は掲載当時のものです)。
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多くの企業は週休2日制を採用していますが、最近は週休3日や4日にする企業も少しずつですが増えています。先日もみずほ銀行が2020年12月から週休3日・4日制の導入を計画していることを発表。大手金融機関の行員の多休日化は大きな反響を呼びました。
転職先は週休4日の契約社員
「私も、メガバンクとは比較にならないほど小さな会社ですが週3日勤務で、残りの4日は休みです。会社に身を捧げてガツガツ働く生き方は自分には無理だと思っていたので、とても助かっています」
そう話すのは、情報通信関連の会社で契約社員として勤務する内野哲晴さん(仮名・25歳)。コンピューター系の専門学校を卒業後、一度は正社員として就職しますが、あまりの激務で2年半で退社。「最低限食える程度でいい」という緩い条件で次の仕事を探していたところ、今の会社の求人を見て飛びついたといいます。
「前職の経験と知識を生かせそうな職場だったこともありますが、募集要項に『週3~4日勤務も可』と小さく書いてあったのが決め手になりました」
収入の3分の1を貯金に回せる
「入社した後に知りましたが、社長はワークシェアリングの考えを支持している方で、女性が多く勤務していることから出産後も復帰しやすいようにあえてそういう形にしたそうです。『まさか子供もいない若い男性が週3日勤務を希望するとは思わなかったよ』と今では笑い話のネタにされています」
ちなみに月収は手取りで約15万円。契約社員の週3日勤務の給料としては、悪くない額です。
「システム管理などのSE系の仕事のため、基本給がもともと高いんです。クライアントは大手企業が多いので情報機密の観点から自宅でのリモートワークは不可。まあ、家にいるとサボっちゃうし、自分の場合は今のままのほうがむしろ働きやすいですけどね」