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フジテレビ『逃走中』と「ゴミ拾い」を融合したイベントに記者が参加して驚いた

暮らし

活躍はできずも、すがすがしい気持ちに

清走中

あまり活躍できず……

 そして、最終的に筆者が集めたゴミは208グラムだった。ぱんぱんに詰まったゴミ袋を持っていた参加者もあり、恐らくあまり渋谷区のクリーン化には貢献できなかったのかもしれない。ただ、ゴミを拾いながら、普段なら絶対足を踏み入れないところも知ることができ、「地元でゴミ拾いするとこれまで知らなかった風景を知れるかも」と思った。

 路上喫煙する人を見かけたり、結構ポイ捨てされている現状にもモヤっとした。ただ、ゴミ拾いをしていると「役に立っている」という気持ちになり、すがすがしい気持ちになった。

 とても素敵なイベントではあったが、そもそも「清走中」が開催された経緯は何なのか。株式会社Gab清走中事業部長を務め、「清走中」の発起人である北村優斗氏(@Hokusoniaceは、そのキッカケについて「高校2年生の時に環境問題に興味を持ちました」と話す。

環境問題を自分事にしてもらいたかった

清走中

北村優斗氏

「10歳までは東京に住んでいたので、よく家族で江の島に遊びに行っていました。しかし、長野県に引っ越してからしばらく経った時、報道番組やSNSを通じて自分が大好きな江の島はおろか、世界中の海がゴミだらけになっていることを知り、大きな衝撃を受けました。その後、海のない長野県からもアクションを起こそうと奮起し、ゴミ拾いを始めました」

 具体的な行動として、「学生団体を設立し、“信州学生環境サミット“という学生向けの環境啓発イベントや、“信州プラゴミゼロ宣言”といった署名活動を行おうと企画していました」という。

 ただ、決して順風満帆というわけではなく、「周囲の友人や大人の方々からは、『偉いね』『意識高いね』と声をかけられますが、なかなか関心をもってもらうことができず、『このまま活動を続けていても多くの人を巻き込むことはできない』と感じていました」と課題を感じていたと口にする。

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