徐々にキレイになっていく渋谷区

渋谷史上最も綺麗な歩道？

　とりあえず、ミッションはほどほどにゴミ拾いを積極的にやろうと思った筆者は、早速神宮通公園近くの歩道に向かうもゴミが一切ない。どうやら、筆者がのんきに受付をしている間、すでに“ガチ勢”にゴミを回収されたようだ。

ようやくゲット

　ウロウロすること5分。やっと1つ目のゴミを見つけた。普段、ポイ捨てされたゴミを見ても良い気持ちにはならいないが、今は「清走中」に参加しているわけだ。『ポケットモンスター金・銀』でスイクン（伝説のポケモン）に遭遇した時のようにハイな気持ちになった。

ポイ捨てダメ、絶対

　普通のゴミはそこそこ拾っているものの、渋谷はたばこのポイ捨てに罰金が設けられているからなのか、ガチ勢が余すことなくたばこの吸い殻を拾い上げているのか、なかなか吸い殻が見つけられない。そんななか、ついに吸い殻をゲット。たばこの吸い殻はまとまって捨てられており、仲間内でたばこを吸って、みんなでポイ数てするからなのだろうか。

「ゴミ箱が少ない」ことに気づく

　また、花壇をゴミ箱のように扱う人は多い。マスクやカップなど多種多様なゴミが捨てられていた。とはいえ、歩き回ってみて感じたが、ほとんどゴミ箱が見つからない。ポイ捨てする人のモラルもそうだが、それ以上にゴミ箱の少なさが、ポイ捨ての大きな要因になっている気もした。

花壇はゴミ箱じゃない

　渋谷区内の神宮通公園と美竹公園では、“集めたゴミとアイテムを交換できる“というRPG的な要素もある。筆者はペットボトルのゴミとマジックハンド式のトングと交換した。

マジックハンド式のトングを入手

　ちなみに、他の参加者に「清走中」に参加した理由を聞くと、「勤務先がSDGsに力を入れていたから興味を持った」という人、「自分の地元でも『清走中』をやってもらいたいから、実際にどんなものなのか参加した」というわざわざ山梨県から来た人など、多様な人がいた。