損しない「マイホームの選び方」とは?戸建て投資のプロに条件を聞いた
家を売るタイミングと売るときの注意
マイホームを購入したら、「タイミングを見て売却して現金に変える」というのが、損をしないマイホームの考え方。売る際にはどんな注意点があるのだろうか。
「マイホームとして買った家は、一般の人がマイホームとして買ってくれるというのが強みです。一般の人は価格よりも、その家が気に入ったとか、この街に住みたい! というところを重視します。これが投資家さんだと、収益性を見て“とにかく安く”買おうとします」
ただし、マイホーム層が買えるか買えないかは、住宅ローンによるところが多いし、市況もある。
注意すべきは税金
「そこで不動産関係のニュースをチェックしてアンテナを張る必要があります。直近でいえば、コロナ禍ではマイホームがすごく売れています。不動産会社さんが口をそろえて“在庫がない”と言っていたので、売り時だと判断しました。不動産会社さんに聞かなくても、不動産サイトで検索して今いくらで売られているかは調べることができます」
ここで注意すべきは税金。本来は個人所有する物件を売却して利益が出た場合には、譲渡税という税金がかかる。
「5年未満(お正月を6回迎えるまで)に売却してしまうと、それ以降に売却するのと比べて税率が倍くらい変わってきます。そんなときに3000万円特別控除を使うと、譲渡税が3000万円まで免除されます」
その代わり、住宅ローン控除という別の減税制度が使えなくなるのが注意点だとか。詳しくは、税理士・会計士などの専門家、もしくは各国税局にある「国税局電話相談センター」にて聞くことができる。ぜひ参考にしてみてほしい。
<取材・文/山本ゆりえ>
【舛添菜穂子】
大阪府出身。2012年より不動産投資開始。戸建て16戸(内、1戸売却)、その他、区分マンション3戸(内、2戸売却)、団地3戸(内、1戸売却)、アパート2棟6戸を購入。少額で購入できる築古物件を購入、DIYも取り入れてローコストでリフォームするのが得意。近著に『<令和改訂版!>パート主婦、“戸建て大家さん”はじめました!』(ごま書房新社)がある。
Blog:「パート主婦、”戸建て大家さん”はじめました!」
Twitter:@nacchu_ru