3度の住み替えで利益2000万円!儲かるマイホームの買い方
住宅ローンを借りるための条件は年収200万円から
とはいえ、借金をして家を買うことにハードルを感じている人が多い。そもそも20代でお金を借りることができるのだろうか。
「年収の基準は最低200万円から。3年勤続していれば今は契約社員でもローンが組めます。起業のために融資を受けるよりも、不動産投資のために融資を受けるよりも、住宅ローンの方が大きな金額が借りやすく、金利はカーローンよりもカードキャッシングよりも圧倒的に低いです」
なお、年収200万円から可能とはいえ、額面年収に対する年間の返済負担率が30~35%となるケースが多いので、年収が高いほど多額の住宅ローンが組みやすいのは事実。年収が足りない場合、結婚や家族の協力を得る方法がある。
「年収300万円と年収200万円の人が結婚すれば年収500万円として住宅ローンが組めます。これが世帯年収という考え方です。また住宅ローンには年齢制限がありますが、高齢で子どもがいればリレーローンが組めます。逆をいえば20代で年収の低い単身者なら、親とタッグを組んでもいいということです」
マイホーム購入時の心配は…?
最後にマイホーム購入の際に、思い浮かぶ懸念事項を聞いてみた。まずは、日本で多発している台風やゲリラ豪雨、地震などの災害はどう対策する?
「たいていの災害は火災保険がカバーします。地震は別に地震保険があるので必ず加入します。ハザードについては不動産業者さんからも教えてもらえますし、自治体のサイトにハザードマップに掲載されています。ただし、東京都内で気にしすぎると買えなくなる可能性もあるので、崖の下は避けるなど最低限のポイントを抑えるくらいが良いかもしれません」
では、万が一、亡くなった場合には住宅ローンの残債はどうなるのか。独身なら親が支払うことになる?
「住宅ローンを組む際には、“団信”と呼ばれる団体信用生命保険に加入するケースがほとんどです。この保険は、死亡または高度障害状態になった際に、住宅ローンの残高が保険から支払われゼロになります。団信には疾病保障付のものもあり、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病にくわえて、そのほかの病気までカバーするものもあります。種類がいろいろあるので手厚い保障のものを選んだらいいと思います」
ちなみに、団信の死亡・高度障害に対する保険料は、一般の生命保険にくらべて割安だとか。