年収240万→1500万円リーマンが明かす、転職先での失敗。実績をひけらかして、大ひんしゅく
4月に入り転職や副業解禁のニュースを耳にするたび、心がざわつく人もいるだろう。より高い給与、よりよい待遇を求めるのは、誰しもに当てはまることだ。
年収240万円の地方ホームセンター勤務から、5回の転職で本業の年収を1500万円に増やしたmotoさん(@moto_recruit)。副業の4000万円と併せて、32歳時点で年収5500万円を稼ぎ、「次世代型サラリーマン」のモデルケースとして大いに注目を集めた。
今回は、転職先における「人間関係構築法」について、ベストセラーになった初の著書『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』より紹介したい(以下、同書より一部編集の上抜粋)。
転職先における「人間関係構築法」
サラリーマンである以上、人間関係はつきものです。僕は過去に、転職先の人間関係づくりで失敗したことがあります。最初の転職で人材広告会社に入社した際、前職での実績をひけらかし、前の職場と比較して今の会社のやり方を批判してしまい、メンバーと疎遠になったのです。
するとどうなるか。共有されるべき情報が自分だけに回ってこなかったり、会議に呼ばれなくなったり、自分だけムダに目標を高くされたりと、自分の立ち居振る舞いによってやりづらい環境にしてしまいました。
入社後は、すでにいるメンバーから「どんな人なんだろう?」と様子を見られる期間が必ずあります。焦って周りの期待に応えるべく、前職での実績を口にしたり、今のやり方ではなく、前職のやり方を推すような行動をしてしまいがちですが、これは在籍しているメンバーのひんしゅくを買う可能性が高いです。
いかに社内のキーマンを見つけるか
僕の経験ですが、自分を売り込むのではなく、周りのことを理解する姿勢を大切にするといいでしょう。仕事で疑問に思ったことは、上司だけでなく、周囲の人たちに誰彼構わず聞いてみる。わからないことは素直にわからないと伝えて、教えてもらう。前職や現職を否定するコミュニケーションをしないなど、関係づくりに励むべきです。
特に、社内のキーマンを見つけることが、人間関係を構築するうえでは非常に重要になります。キーマンは決裁者に限らず、事務職のベテランや、役職のない社歴の長い人だったりします。彼らを主軸に据えつつ、メンバーとのコミュニケーションを築いていくことが重要です。
一方で、現場社員だけでなく、社長や役員クラスの人とのコミュニケーションも大切です。面接で会って以来、全社総会でしか会わないという状態になるのではなく、定期的に食事に誘い、組織における困りごとや現場の状況などをしっかり対面で伝えるようにするといいでしょう。
組織の上から下まで、すべての人と関係を築いておくことで、それぞれの意見を聞くことができるポジションを取る。組織の中で徐々に知名度を高めていくことで、自分のフォロワーを増やし、成果を出しやすい環境づくりをしてください。