「タッチタイピング教室」では何を教わるのか。20代記者が体験してみた
タイピング練習で指がつりそうに
正しいタイピングでは親指以外の4本の指を使ってタイピングするのが原則だが、普段のタイピングで小指を全く使えていないこともわかった。そのため、小指を使ったタイピングが上手くいかず、指をつりそうになってしまった。
こうして、苦労を重ねつつもプログラムを終えた。練習後には結果が表示されるのだが、総合評価は「E+」。やはりタッチタイピングは理論を教わってすぐマスターできるものではないという、厳しい現実に直面した。
しかし、インストラクターの手柴さんによると、「最初にしては悪くない結果」だという。タッチタイピングが最初からできないのは当然で、むしろタイピングの「正確率」は良いほうとのことだった。実際、95%以上の確率で正確なタイピングができていた。不出来な筆者にお世辞を言ってくれたのかは微妙なところだが、前向きに練習する意欲を起こさせてくれる一言だったと感じる。
「正しく練習できる」のが教室の強み
今回は「秘伝のタッチタイピング講座」を受講させてもらったが、当然ながら受講してすぐにタイピングができるようになるわけではない。しかし、独学での学習も可能なタッチタイピングを、あえて有料の教室で学習する意味は「正しく練習できるようになる」点にあると感じた。
例えば、タッチタイピングの理論は、教室に通わずとも学習できたかもしれない。しかし、筆者のように予備知識がない場合、いきなりタイピングの練習ソフトを触り、基本を理解できないまま練習を重ねてしまう懸念がある。正しい練習を積むために、きちんと基礎から教えてくれるのが有料講座のメリットだろう。
同教室では、タッチタイピングに限らず「Excel講座」「プログラミング講座」「PC関連の資格試験対策講座」など、パソコンに関係するほぼすべてのスキルアップ講座が揃っている。
独学でモチベーションを維持できる自信がなかったり、基本を身につけて効率よく練習したいのであれば、終業後や休日にこうしたパソコン教室に通うのも悪くない選択肢だろう。
<取材・文/齊藤颯人>