まるで悲劇のヒロイン…被害妄想が強すぎる女性の“やりすぎな発言”とは
悲劇のヒロインだと思い込んでいるだけなら被害は少ないですが、言動が過剰すぎると、周囲の迷惑になるだけでなく実害を与えている可能性もあります。「自分は被害者だ!」と感じたときには、いちど冷静になって状況を振り返ってみることも大切かもしれません。
宮川京華さん(仮名・28歳)の職場に新卒で入ってきた愛子さん(仮名・24歳)は、被害妄想が強すぎる性格だとか。最初は「キョーレツキャラ」や「メンヘラちゃん」など軽口を叩いていた職場の人たちも、いまでは貝のようにおとなしくなってしまったと言います。
ヒマな時間が多い…ゆるい職場環境
「経理担当の人が別にいることもあり、事務員の私たちは、仕事中でもヒマなときがあります。そのとき自分の仕事が片付いていれば、ネット視聴やお菓子を食べて軽く休憩するのも暗黙の了解なのですが、愛子さんは自分の仕事が終わってなくても遊ぶのです」
仕事中でもヒマな時間があり、定時には帰ることができる代わりに給料が安い。事務員の職に関しては、実家暮らしや配偶者がいて共働きでなければ続けるのが難しいこともあり、パート感覚で勤めている人も多かったのだとか。
「そういう事情もあってか、上司も私たち事務員には、あまり厳しくはありませんでした。それに上司はもともと温厚な方だったので、愛子さんが自分の仕事を終わらせずネットを見たり、ネイルを塗ったりと遊び放題しているのも、軽く注意した程度だったのです」
あまりにも目に余る新卒女性の行動
宮川さんの働く会社は規模こそ小さいですが、機械工具の販売やキャラクター商品の企画・販売など社長の意向でバラエティ豊富な事業をおこなってきました。そのような経緯もあり、揉まれている上司も多く、柔軟で温和な人が多かったのです。
「だから、よほど愛子さんの行動は目に余ったのだと思います。実際、私ともう1人の事務員さん、そして経理の人たちのあいだでは、『あれは、やりすぎ。もうちょっと仕事してほしいよね』と、不満の種になっていましたから」
普段は穏やかな上司に注意され、少しは愛子さんの行動が改善されるかもしれないと期待していた宮川さんたちでしたが、その期待は見事に裏切られます。愛子さんは反省するどころか上層部に泣きつき、注意した上司のことを悪者に仕立て上げようとしたのです。