飲み代を他人のツケに…“迷惑すぎる”彼氏に振り回された24歳女性の悲劇
バーの支払いを立替えたあとも続々と…
事情を聞こうと純さんに連絡をしても、留守番電サービスにつながり連絡が取れません。バーで支払いを済ませたことと、混乱していることを伝えます。それでも数日間連絡が取れず、ついに「この電話番号は現在使われておりません」のガイダンスが流れるように。
「彼と連絡が取れなくなって焦った私は、友人や同僚に相談してみることにしました。でも、この相談で、あらたな真実が発覚したのです。純は、私の友人や仲の良い同僚と会ったときに『もしものときの連絡先交換』などと言い、連絡先を交換していたと言います」
しかも連絡先を交換してしばらくすると、「碧がお金に困っている。お金は工面したが、どうしても5000~1万円足りない」と嘘をつき、「お金を借りることは碧の本意ではないから黙っていてほしい。お金は僕が返します」と涙ぐんでお金を借りまくっていたのです。
「息を吐くように嘘をつく人だった」
「純がいなくなったことがわかると、友人や同僚から次々にお金の催促がはじまりました。お金を貸した理由を尋ねてみると金額も数千円程度と少額で、純の様子が切羽詰まっていたため『よっぽどのことだと思って貸した』と言われたのです」
西島さんが純さんを信頼しきっていたように、友人や同僚も同じように信じてお金を貸してしまったのでした。西島さんは、純さんが勤めていると言っていた会社にも連絡しましたが、「そのような人は在籍しておりません」と言われて探す糸口を見失ってしまいます。
「彼は、息を吐くように嘘をつく人だったのです。結局、友人や同僚には合計で10万円近くのお金を返しました。純さんを探したり訴えたりすることも考えましたが、現実的には莫大な労力と費用がかかると知り、いまは勉強代だと思って過ごしています」
まだ、心の傷は癒えていないという西島さん。いまは、やさしすぎたり、気が利きすぎたりする男性には注意していると言います。お金の損失だけでなく、人間関係にまで影響を与えそうな迷惑人間とは、可能な限り縁を作りたくはないものですね。
<TEXT/山内良子 イラスト/本田しずまる(@hondashizumaru)>
-[私の周りの迷惑な人]-