「食べログ被害者の会」が発足。飲食店代表が訴える“不当な点数操作”の実態
ユーザーにとっても不利益な状態
そして、任氏は「チェーン店ディスカウントは、飲食店だけでなく、ユーザーの方々にも不誠実です」と言い放つ。
「食べログ側に恣意的に操作された点数を信じて、そこまで美味しくないお店に行ったり、本当は美味しいお店なのに点数が低いことを理由に違うお店に行ったりなど、不利益を被っているユーザーは少なくありません。『ホットペッパー』や『ぐるなび』といった飲食店プラットフォームの平均点は似たり寄ったりですが、それらの点数と食べログの点数は大きく異なります」
続けて、「それだけ客観性が乏しい点数がつけられており、チェーン店ディスカウントによって飲食店もお客様もみんな不幸になっているのです」と話した。
誕生日や結婚記念日など、特別な日に飲食店を利用する人は多く、恐らく3.5点以上のお店を選ぶだろう。しかし、その評価は不適切な可能性もあり、特別な日を台無しにするリスクさえ存在する。
カカクコム側の言い分は…?
とはいえ、カカクコム側としても言い分はあるだろう。
任氏の話を踏まえたうえで、カカクコムに「チェーン店ディスカウントをしていたのか」「今後、食べログをどのように運営していきたいか」など、編集部からさまざまな質問を提出したところ、「お問い合わせの件につきましては、係属中の訴訟に関する内容となりますため回答は控えさせていただきます」という返信のみだった。
なんにせよ、6月にその審判が下されるが、任氏の話によれば「それでは時すでに遅し」の可能性が高い。チェーン店ディスカウントが本当かどうか、今後の動向に注目したい。
<取材・文/望月悠木 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>