「食べログ被害者の会」が発足。飲食店代表が訴える“不当な点数操作”の実態
同業者は「にらまれたくない」と及び腰
韓流村は2020年5月、「恣意的に点数を歪めることは飲食店間の公正な競争を乱している」「レビューサイトという優位な立場を利用して不当に特定の飲食店に不利益を与えている」などの理由から独占禁止法上の問題にあたるとして、カカクコムに対して訴訟を起こした。
裁判に踏み切った経緯として、任(イム)氏はこう語った。
「2020年3月に公正取引委員会が飲食店プラットフォームに関する調査報告書を出し、そこには『特定の飲食店プラットフォーマーが特定のレストランに差別的・恣意的に点数を操作することは、独占禁止法にあたる可能性がある』といったことが書かれていました。
これを受け、弊社以外にもチェーン店ディスカウントを受けた飲食店経営者に『集団訴訟を起こそう』と声をかけたのですが、食べログ側からにらまれることを警戒して、結果的に弊社が単独で裁判に臨むことになりました」
論点のすり替えばかりが続く食べログ
ただ、裁判は上手く進んでいない。カカクコムは裁判所からの和解案に応じることなく、「一貫として不誠実な態度でした」と怒りを露わにする。
「投資家向けに経営状況や財務状況といった業績に関わる情報をまとめた『IR資料』内では、『食べログは月間ユーザー1億人超え』『日本最大級の飲食店プラットフォームです!』とうたっています。にもかかわらず、チェーン店ディスカウントについて追求すると、『食べログはGoogleやYahoo!ほど大きくないから影響力はありません』と論点のすり替えばかり。
適切な回答をしないだけでなく、普段行っているPRとは真逆の主張を繰り返すことに、とても腹が立ちました」