家から出られず不安…コロナ感染した大学生が感動した“本気サポート”とは
友人たちのあたたかさに感動した
すぐにLINEでFさんに感謝を伝えると、その後とくに感染を伝えていなかったほかの友人たちからも心配するLINEが続々と届きます。一緒にオンラインゲームや通話に誘ってくれる友人もいて、中には大学に入ってからリモートでしか顔を合わせたことがない人もいました。
「毎日LINEで連絡をくれる人もいて、1人でいることの不安は一切なくなりました。正直同じ授業を受けていても友人と呼べるような人は少ないと思っていたので、ここまでしてくれるとは思わなくて、本当に毎日嬉しくて涙をこらえるのが大変だったくらいです」
連絡をしてくれるだけにとどまらず、Fさんは療養中何度も友人たち数名から集めた食材を家まで届けてくれたそう。そんな友人たちのあたたかさに触れながら、平山さんはとくべつな症状が出たり、悪化したりすることなく自宅療養期間を終えることができました。
大切にしたい関係に感謝
療養期間を終えた後すぐに、今回声をかけてくれたり、食材をくれたりした友人たちにLINEで感謝を伝えた平山さん。家が近いFさんとは療養期間が明けてすぐに再会し、何度も感謝を伝えました。また実際に大学で会える人には直接お礼を言ってまわりましたが、みんな口々に「大変だったね」「悪化しなくてよかった」と優しく声を掛けてくれたそうです。
「今回のことで会っていなくても自分を大切にしてくれる友人がたくさんいることがわかって本当に嬉しかったです。それから人との繋がりや友人との関係の大切さを改めて実感しました。とくにみんなに声をかけて行動してくれたFくんには、この先もずっと頭が上がらないと思います」
今後コロナウイルスに関わらず病気や怪我、困っている友人がいたら迷わずに手を差し伸べたいと思うようになった平山さん。これまでただなんとなくいろいろな企業へ就職活動しようと考えていましたが、この一件から人の役に立つ仕事がしたいと思い直し、今はその希望を叶えられる企業を探すことに力を入れているそうです。
<TEXT/つる>